「ウィザード・オブ・イモータル」を制覇する!

~ジイ様マスターへの道~


この「ウィザード・オブ・イモータル(原題名:The Immortal)」は1993年にメガドライブで発表されたアクションアドベンチャーゲームです(海外ではファミコン版も発表されているようです)。主人公はゲーム史上初(?)の、魔法使いのハゲたお爺さんです。魔法使いらしく、ヘソのあたりまで伸びた口ひげと、杖を持っていますが、右手にはナイフも持っています。武装していて危ない感じのジイ様です。

↑主人公のジイ様

ある日、主人公は師匠であるモーダミアから「古代都市の廃墟にいるから迎えに来てね~」という伝言を受けます。主人公が廃墟の地下へ下り立つと、そこは伝説の迷宮が眠っていたのでした・・・。

物語は導入部分からして結構魅力的なのですが、とにかく難しいのです!テクテク歩いてるとスライムが寄ってきて溶かされ て死亡、テクテク歩いていると壁から毒矢が飛んできて刺さって死亡、テクテク歩いていると落とし穴に落っこちて死亡、テクテク歩いていると地面からデカい ミミズみたいなのが出てきて食べられて死亡、などなど・・・。つまり「テクテク歩いちゃいかんのです!!」・・・いや、そういう事ではなく、死んでトラップの位置を覚えるゲームなのです。

■願わくば寿命で死にたいのです

死んでも良い回数は5回です。5回死ぬとオープニング画面に戻されます。パスワードコンティニューなので、レベル2以降に挑戦する場合はいちいちパスワードを入力しなければならず、面倒です。面倒なのはイヤなので、なるべく死なないようにしましょう。

■オレは無敵のジイ様

戦闘は敵モンスターとのタイマン勝負です。「ドラゴンクエスト」などのロールプレイングゲームとは違い、歩いていたら突 然エンカウントするのではなく、敵がこちらへ向かってくるのが見え、更に戦闘の前に「ブッ殺してやる!」みたいなセリフも聞くことが出来ます。倒した敵は二度と復活しませんし、敵が際限なく湧き出る事も無いので少しだけ安心です。ジイ様は魔法使いのくせに魔法は使いません。ナイフでザクザク行きます。やっぱり魔法を使うと疲 れちゃうからでしょうか。

画面右側のゲージはジイ様、画面左側は敵のゲージです。ゲージはそれぞれ2本ずつあって、黄色いゲージは体力、黒いゲージは疲労度を表します。疲労度は連続して攻撃しているとどんどんたまっていき、素早く操作できなくなります。ジイ様はCボタンを押しながら左右へキーを入れると、敵の攻撃を避けることが出来ます。

↑戦闘が始まった!

攻撃を避けまくったら敵の疲労度が上がって
動きがノロくなった!チャンス!

戦闘必勝法としては、戦闘に入った途端、Cボタンを押しながら左右のボタンを押しっぱなしにします。うまく行けば敵の攻撃は当たりません。Cボタンを押したまま、今押していたのとは逆の方向キーを押します。すると敵はまた攻撃を外し、疲労度アップ!これを右のスクリーンショットのように疲労度がたまるまで繰り返します。疲労度がたまると動作がノロノロし始めるので、そこを見計らってCボタンを離し、今度は方向キーを左右リズミカルに押してください。 ジイ様の研ぎ澄まされたナイフが往復ビンタのように敵の体を刻み始めます・・・。相手の体力が1ポイントになるとジイ様得意のフィニッシュホールド炸裂! フィニッシュホールドには何パターンもあって、杖で頭を吹っ飛ばしたり、ナイフで胴体を縦に引き裂いたり、物凄い迫力です。ハードボイルドなゲームだと、 否が応でも理解させられるでしょう。

魔法のスクロールを持っている場合、寄ってきたモンスターに対して魔法を唱えて戦闘画面に入る前に殺したり、体力を削ることも出来ますが、ほとんどの場合において上記の方法で楽勝なのでスクロールなどは全然使わないでOKでしょう。

■筋金入りのマニヤさんは是非頑張ろう!

結構なスペースを割いて戦闘必勝法を語ってみましたが、正直な話、戦闘なんか出来たって出来なくったって死ぬ時は死ぬのです。それだけ一発死の多いゲームなので、「うぉぉっ!!オレ様はゲームマニヤだから、是非ともこんなマニアックなゲームをクリアして色んなサイトの掲示板なんかで感想を述べてみた いし、好きなメガドライブゲームは?と問われたら”イモータル”なんて答えて、ちょっと気取ってみたい!」というイヤな雰囲気の気合ではなくて、「アダルトでハードボイルドなこのゲームのエンディングを見たいんだぜぇ~!!」という気合で頑張って欲しいです。